「ダミーカメラを設置したい。」
お客様から稀にこうしたお問合せいただく事があるのですが、当社としては基本的にあまりおすすめはしていません。
なぜならそれが元で、トラブルにつながる恐れがあるからです。
今回はそのあたりの理由も含め、ダミーカメラについてお話ししたいと思います。
ダミーカメラとは
ダミーカメラは防犯カメラに似せた偽物のカメラの事で、お金を掛けずに防犯の抑止効果を得たい時に使われるものです。
ダミーカメラとはいっても、100円均一で売っているようなものから、本物そっくりのカメラまでいろいろあります。
「何にもないよりマシだろう」
「とりあえずの抑止にはなるだろう」
と、安易に設置している方が多いように感じていますが、いくらダミーカメラといえども、設置の際には気を付けるべき点がいくつかあります。
ダミーカメラを使う時に気を付けたいこと
もし、ダミーカメラを使うとしたら最低でも以下の3点に気を付けてください。
- 場所に合ったカメラを設置する
- あまりに安価なものは避ける
- 配線の矛盾に気を付ける
それぞれ詳しく見ていきます。
場所に合ったカメラを設置する
ダミーカメラはただ設置すればいいという訳ではありません。
屋内なのか、屋外なのか、また屋外ならば屋根は付いているのか、など設置を考えている場所の環境に合わせたタイプのカメラを選ぶ事が大切です。
雨が降る場所なのに、防水仕様のカメラではなかったりすると、少し詳しい人ならすぐにダミーカメラと見破ってしまいます。
設置場所に合わせたカメラを選ぶようにしましょう。
設置場所 | カメラのタイプ |
屋内 | ドーム型カメラ など |
屋外 屋根なし | 防水のハウジングカメラ など |
屋外 屋根あり | むき出しのカメラ又はハウジングカメラ など |
あまりに安価なものは避ける
プラスチック製のあまりに安っぽいものは、いくら安くても避けた方がいいです。
やはり防犯カメラに詳しい人からすると、ダミーカメラとすぐにわかりますし、なにより耐久性もないので、すぐに劣化して壊れてしまいます。
配線の矛盾に気を付ける
ドーム型カメラはドーム内に配線が入っており、配線は見えないものですが、屋外などに設置するカメラは必ずどこかに配線の痕跡が出ます。
ダミーカメラは電気を通す必要がないので、配線はもちろん不要。
本物のカメラならあるはずの配線がないと、見た目にわかればこれも、ダミーカメラだと見破られるポイントとなります。
当社でダミーカメラをおすすめしない理由
当社では、最初にお伝えしたようにダミーカメラを設置するのはおすすめしていません。
その理由は次のような事があるからです。
使用者とのトラブルの恐れがある
例えばあなたが個人的かつ自分だけが使っているものの為に、ダミーカメラを設置したいとお考えならいいのですが、もし他の使用者がいる駐車場などで考えているのなら、特に気を付けた方がいいです。
駐車場の使用者にダミーカメラを設置している事をご理解いただけるといいのですが、契約者も複数いたり、変わったりしますので、その都度了承を得ることは難しいでしょう。
そして使用者に防犯カメラがダミーだという事を伝えないまま、不運にも車上荒らしなどの犯罪が起こってしまうと・・・。
ほぼ確実に使用者の方から「どうなっているんだ!」とクレームが入ることは想像できますね。
実際に被害が出た時に困ることも
また、あなたが自分の為に個人的にダミーカメラを設置しているとしても、いざ事が起きてしまった時に、映像が残っていなくて諦める事になってしまうかもしれません。
もちろんそのような事が起きない方がいいのですが、ダミーカメラの設置ではまったく証拠が残らないので、このようなリスクは考えておく必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回お伝えしたとおり、当社はダミーカメラではなく、しっかりと記録を残す防犯カメラの設置をおすすめしております。
「あの時こうしていれば良かった・・・」などと後悔しないためにも、安易なダミーカメラの設置だけは気を付けてくださいね。
それでもどうしてもダミーカメラでいいという方は、いつでもサンケーシステムにご連絡いただければご相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせください!